第2章 仲間
嶺二「いいや、謝らないでよ。よく言ってくれたね」
意外な言葉に、ボクは戸惑いを隠せなかった。
「えっ…?」
嶺二「よく本当の事を話してくれたね、アイアイ」
「ボクのこと…怖くないの…?」
カミュ「何を今更」
蘭丸「通りでな」
もう3人はすっかり冷静さを取り戻していた。
カミュ「貴様がそういうことであれば、今までの事は道理な話だ」
「まさか…気付いてたの?」
蘭丸「いいや知らねぇ。知ったこっちゃねぇ。けどロボットだかなんだか知らねぇが、お前はお前だろ」
嶺二「そうだよ!アイアイ!アイアイは大切な仲間!どんなアイアイだろうと、大事な大事なQUARTET NIGHTのメンバーだよ!」
「みんな…どうしてそんなに冷静でいられるの?」
嶺二「そりゃ驚いたよ!?ぼくちんの人生の中で一番になっちゃうくらいオドロキマンだったよ!?」
そう言った後、レイジは優しく微笑んだ。
嶺二「けどさ、さっきアイアイがロボットだってカミングアウトしてくれた時、いろんなものを感じたんだ。すごく勇気をふりしぼってくれたんだろうなってこととか、本当に心を感じたいんだろうなとかさ。すっごくアツいものが伝わってきたんだ。もう、本当の人間のような目をしてたしねっ!そうだよね!ランラン、ミューちゃん!」
蘭丸「まぁ…今まで人間じゃねぇってこと気付かなかったわけだしな」
カミュ「仕事に差し支えがないのであれば、良いのではないか」
「じゃあ…今まで通り、ボクと接することができるの…?」
蘭丸「たりめーだろ」
カミュ「何か問題でもあるのか?」
嶺二「もちのろんだよ!だってぼくたち、この4人でトップ目指すんだからね!えいえいおー!えいえいっ…」
蘭丸「っるせー嶺二!!」
カミュ「黙れこの愚民が!」
嶺二「しょぼーん」
「…っ。ふふふっ」
いつもと同じやりとりなのに、思わず笑ってしまった。
「ありがとう…」
なんだろう…すごくスッキリして、嬉しいはずなのに…泣きたい気分なんだ…これがきっと嬉し泣きってことなのかな…ボクはロボだから涙は出ないけど、きっとこれはすごくプラスの感情なんだろう。また新たな感情に出会えた…
スタッフ「QUARTET NIGHTのみなさん!そろそろスタンバイお願いします!」