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【テニプリ】闇菊【R18】

第83章 【ガクエンサイ】




それは前に美沙や不二くんにも話したこと。
もし英二くんが気にしているようでしたら、彼にもそう伝えてくださいね、そう言って大石くんの顔をまっすぐに見つめると、彼はまた申し訳なさそうに頭を下げた。


「……そんなことより、みなさん、お元気ですか……?、その、香月くんやナオちゃん……」


今度は私が言葉を濁しながら、そう大石くんに問いかける。
あの空港での出来事いらい、当然だけど、彼らとはなんの接点もなくて……


でもお母さんの様子がおかしくて、どうしたのかな?って思ってそれとなく聞いてみたら、しばらく悩みながら、学校側からハッキング事件の謝罪があったことと、それを香月くんが証明してくれたことを教えてくれた。


もう関わり合いになりたくない、そう思うのは今も変わらないけれど、それでもやっぱり、無実が証明されたとしれば嬉しいし、でもその後のことが気になって……


私の無実が証明されたってことは、ナオちゃんの犯行も明らかになったのかな……?
もしそうなら、ナオちゃん、今までのように学校生活送れてるのかな……?


あんな思いをさせられたんだから、ナオちゃんが辛い状況でも関係ないっても思うんだけど、でもだからってザマーミロとは思えなくて……
きっとナオちゃんは香月くんのことが好きで、でも私が付き合い出しちゃったから、きっと心のバランスが崩れちゃったんだと思う……


だからいつか大石くんと会えたらその後の話を聞きたいって思っていたんだけど、でも結局、英二くんと別れちゃって……
もう聞ける機会もないかなって諦めていたんだけど、今日は偶然出会えたんだもん……


やっぱり、ちゃんと聞いておきたい……


「あぁ、うん、元気にやってるよ、香月くんは水島さんたちの事は決して公表しなかったけど、水島さん自らみんなの前で事実を暴露してね……事情が事情だけに孤立してしまったけれど、香月くんも今度はしっかり水島さんの支えになっているよ」


そう……良かった……
香月くんもナオちゃんも、落ち着くところに落ち着いてくれたんだ……

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