第79章 【ワナ】
「こえー、うっかり突っ込んだら噛みつかれそ〜!」
「はは、でも、こうなったらますますこの顔が善がって悶えんの、見てみたいよな」
私の脚の間に顔を埋めた男が、敏感な突起に吸い付いて、強い刺激に身体が震えだす。
ああっ……!、ダメ!、心は必死に強く抵抗し続けても、身体は最大の喜びに向かって一気に駆け上る。
「イ、ヤァ……ヤメテッ!!、イヤッ!!、イヤァァァ!!!」
真っ白になった先にあるのは、絶望、そして自分への失望……
最低最悪のオーガズム……
こんなの、嫌悪感しかない……
だらしなく開いたままの口の中に、さっき拒んだ男性器が侵入してくる。
一気に喉の奥まで押し入ってきたソレは、そのまま口内で激しく暴れだす。
すごく苦しいのに、気持ち悪くて吐きそうなのに、もう抵抗する力も気力もなくて……
「はは、やっと素直になったじゃん!」
「んじゃ、俺は先にこっち挿れさせていただきまーす」
「お前ら、後がつかえてんだからさっさとしろよな!」
周りから聞こえてきたそんな会話とベルトを外す音……
ああ、きっとこのまま、すぐに挿れられる……
英二くん……ごめんなさい……
私がもっとしっかりしていれば、こんな人たちに好き勝手になんか、されなかったのに……
あの時、女の人がいるからきっと大丈夫、なんて、警戒を解いちゃったから……本当にごめんなさい……
……なんて、そんなこと、英二くんに謝ったって、仕方がないのにね……
私たちは、もうセフレでも恋人でもない……
私が誰に何をされたって、英二くんには関係ないんだもん……
そう、関係ない……
もうこのまま、最後までされたって……
この人たちが満足するまで弄ばれたって……
まだヒクついている秘部に硬く熱いモノが添えられ、大きく擦り付けられる。
敏感な突起に当たるたびに快感がまた押し寄せて来て……
イッたばかりなのに、もう待ちきれない!、まるでそんな風に疼いてその先を期待している。
こんなの、ただの淫乱女……
英二くんの言う、クソビッチだ……
ただひたすら、涙がとめどなく溢れていた……