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【テニプリ】闇菊【R18】

第11章 【サゲスミ】




「つーか、空いてんの?」

「もっちろん!一番奥の部屋、予約済みー♪」


通路の奥には小部屋が並んでいる。
その部屋にあるのは、カラオケセットの代わりに大きなダブルベッド。


まあ、つまりはラブホ替わりってこと。
本物よりだいぶ安く利用できる。
ここを利用できる客は本当に限られたやつだけで、基本紹介制みたいなもの。


逆ナンされて連れてこられて、それから出入りするようになって……気が向いたらフラッと訪れ、適当な女を抱いて適当に帰る。


まあ、一番苦労せずに女にありつける場所ってところかな。
遊んでんのはここだけじゃないけれど、ここが一番気が楽。


最低限の名前や連絡先を交換したりするけれど、どこで何をやっているやつだとか、詳しいことは誰も詮索しない。


過去も未来も現在も、ここでは何も関係ない。
ただこの瞬間、たまった欲望を吐き出すために身体を重ねるだけの場所。


ついでに言うと、未成年がどうだとか、そんな五月蝿い法律なんてのも関係なしの無法地帯。
オレの場合、ヤバい薬や合法ドラッグには手を出したりしないけど、中にはやってるやつもいるんじゃないのー?


そんなことを考えながら一番奥の扉を開ける。


部屋に入って鍵をかけた途端、女が服を脱いでオレに唇を重ね舌を絡ませてくる。
ベッドになだれ込み、オレに馬乗りになってオレのシャツのボタンを外す。


「約束通りたーくさん頑張ってあげるからね?」


そう言ってベルトをはずし、オレ自身を取り出すと夢中で口に頬張りはじめる。
その慣れた行為に身体はすぐに反応するも、心は逆に冷めていくのを感じる。


どんだけサカッてんだよ、この女、ってオレが人のこと言えないか。


そう思ったらなんか可笑しくて笑った。

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