第61章 【セイチョウ】
「ふぁ……っ、んんっ……!」
噛みつかれるようなキスと同時にサマーニットの裾から滑り込まれた手は、そのままブラを巻く仕上げ、解放された胸を鷲掴みにする。
しっかり監視カメラで見られているであろうエレベーターの中での行為に、驚いて腰を引くとすぐに英二くんの腕が回されそれを拒んだ。
「え、英二くん、カメラ……」
「こんくらい、みんなヤってるって」
腰に回されていた手が躊躇することなく、スカートを目繰り上げて下着の中に侵入してくる。
すぐに刺激を与えられて、ビクンと身体が反応してしまう。
必死に脚を閉じて抵抗しても、それはやっぱり無駄な努力で、英二くんはその行為をやめる気配はなかった。
静かに動き出したエレベーターの中、何度も繰り返される激しいキスと強い刺激……
それは英二くんの不安定な気持ちの表れ。
自分ではどうしようもない不安を私にぶつけることで自分を保っている。
もう分かっているから……そうさせたのは私だから……
ボーッとする意識の中、立っているのもやっとで、英二くんにしがみついて何とか崩れ落ちるのを我慢する。
エレベーターがガクンと揺れてゆっくりと扉が開くと、無言のままの英二くんに手を引かれ、ホールの先、廊下を少し進んだところの部屋へと押し込められるように入れられた。
すぐさま、ミュールを脱ぐことも許してもらえないうちに、勢いよくベッドへと押し倒されると、されるがままにその激しい行為を受け入れる。
その間、英二くんはずっと小刻みに震えていて……
きっと身体だけじゃなく、心の方も震え続けていて……
「アアッ……ン、ハァッ……」
一気に再奥まで押し入られた熱は、私の身体の中心を電撃となって駆け抜ける。
英二くんっ、ごめんなさい、大好き、そう何度も繰り返しながらしがみつく。
反り返る身体、ピンと張り詰める足先、逃げる腰をグッと抑えられて、更に奥へと与えられる刺激……
全ての快楽が弾け飛ぶのに、さほど時間はかからなかった。