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【テニプリ】闇菊【R18】

第60章 【クラヤミノナカデ】




英二に小宮山さんとの電話をきられて、程なくしてなった英二からのLINE。
『オレのこと好き?』その異様な文面にただ事ではない空気を感じた。


胸騒ぎがして慌てて電話をしたけれど、英二は出てくれなくて、LINEも既読の後、全然反応がなくて……
だったら小宮山さんに、そう思ってかけたけど、彼女もなかなか出てくれなくて、やっと繋がったと思ったら、小宮山さんは放心状態で……


その小宮山さんの様子にズキンと胸が痛んだ。


だけど小宮山さんの話を聞いて、英二が苦しんでいる、そう確信した僕は、小宮山さんを励ましながら、英二の元に向かってくれるよう説得した。


「大丈夫、小宮山さんなら……絶対、英二を見つけられるよ」


その言葉に迷いはなかった。


ずっと苦しんでいる英二を見ているのが辛かったから……
仲間なのに、親友なのに、何もしてあげれない自分が悔しかったから……







だから……







小宮山さん……







お願いだから……







英二を……







救って……?















「あら、周助、出掛けるの……?」

「うん、姉さん、ちょっとプラネタリウムにね」


プラネタリウムって、もしかしてデート?、玄関で靴を履く僕にそう姉さんが含み笑いをする。
女の子と一緒だけどデートじゃないよ、残念だけどね、そう少し困りながら笑顔を向ける。


「まだ片思い?良かったら相性占ってあげましょうか?」

「いや、辞めておくよ、姉さんの占いは当たるから……」


その子、英二の彼女なんだ、そう姉さんに笑顔をむけて玄関を後にする。
大きく開かれた姉さんの目が印象的だった。

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