第10章 【ホウカゴ】

「ん、ふっ……んっ……ふぅん……」


彼を口いっぱいに頬張ると、とにかく苦しいし、恥ずかしいしで涙が出そうになる。


その行為はどうしたらよいか分からないし、時々英二くんが言ってくれる要望通りにしたところで、本当にちゃんとできているのか自信もないし……


しかも英二くんはこう言うことに慣れているから、尚更これで満足して貰えるとは思えなくて……
そう考えるとせつなくて、思わず涙がにじんでくる。


ダメ、また怒られるかもしれない……そう思ってそっと視線を上げると、英二くんと目があって慌てて目を伏せる。


「大丈夫だって、キモチイーから」


そう言って私の髪を優しく撫でる英二くんをもう一度見上げると、エロい眺め、なんて彼が笑う。


「……ん、はっ……はあっ！」


カァーッと顔が赤くなり、慌てて彼を口から出すと、もうホントにやだぁ！そう言って離れようとする。


すると英二くんは私の頭をガッシリと押さえつけ、逃げるのを許してはくれなくて、それどころかもう一度カレ自身を口の中にねじ込むと、そこから一気に腰を降り始めた。


「んーっ！んんーーーっ！！！」


激しく出し入れされるソレは、私の喉の奥まで刺激して、自分でするのとは比べものにならないほど苦しくて、彼を見上げて精一杯の抵抗を視線で訴える。


ムリ！本当にムリ！ムリムリ！！


苦しくて腰を引いて必死に逃げようとするけれど、英二くんは私の頭をしっかりと抑え、ソレを許してはくれなくて……


そのうち余計に彼の動きが激しくなり、彼のソレが口の中で更に大きくなった気がする。
口の中が私の唾液とカレ自身から滲み出た体液でいっぱいになり、だらしなく口から溢れでる。


「……そろそろイクよん！」


んーっ！んんんん！！！そう目を見開いて必死に彼に抵抗する。
口の中に何とも言えない味が広がってくる。
彼の動きが激しくなり、ハアッと吐息を漏らす。


そして、私の喉の奥に熱い欲望が勢いよく吐き出された。