第47章 【オレノコト】
「英二くん……?」
そんなオレの様子に戸惑う小宮山に構わずに、首にキツく吸い付いてくっきりとしたしるしをつける。
それからパジャマのボタンを手早く外して、ブラを捲り上げると、跳ね上がった胸の先端に歯をたてる。
甘噛みなんてもんじゃない、うっすらと歯形がついた。
「痛っ……!」
そう小宮山が眉間にしわを寄せて不安げな目でオレをみる。
ああ、抱いてるときにそんな顔されんの、久しぶりだな、そう思いながらもう一方の先端を指でキツくつまみ上げた。
「あ、あの、ごめんなさい、私、長電話になっちゃって……」
不二との電話でオレの機嫌が悪くなったと思ったのか、小宮山がそう慌てて謝るから、別に怒ってないって、そう言って秘部に手を伸ばし指で思い切りかき混ぜる。
「……あっ、つ……ハァ……」
小宮山の身体中に舌をはわせながら、いたるところにオレのしるしをつけて、そのナカに自身を埋めていく。
不安を追い払うように小宮山の膝裏を掴むと、何度も激しく腰を振って打ち付けた。
「アッ、ひゃっ、英二、くん……?」
涙目でオレを見上げる小宮山のその様子に、少し落ち着け、そう自分に言い聞かせ動きを緩めて身体を倒す。
それから額同士をコツンとあわせると、そっと髪をとかすように撫でた。
『ねえ、オレのこと好き?』
『何、言ってるの?当たり前でしょ?』
『ちゃんと言ってよ、オレのこと好き?』
『いい加減にして、忙しいの!』
大切なのは言葉じゃない、そんなこと、あの頃のオレはわかってなくて、なによりあの女の態度からはオレへの愛情は感じられなくて……
だからこそ、はっきりと言葉にして貰うことで安心したかった。
『オレのこと好き?』
何度もすがりついて問いかけた。
だけど、決して望んだ答えが返ってくることはなかった。
悲しくて、寂しくて……いつしか問いかけることをやめた。
ドクン、ドクン____
「小宮山……オレのこと……好き?」
結局、消えない不安感に耐えきれず、思わず消えそうな声で問いかけた。