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【テニプリ】闇菊【R18】

第45章 【カミドメ】




朝食を済ませるとそれから小宮山は勉強するって言うから、机に向かう小宮山を眺めながら、流石だねーって言ってベッドに寝ころぶも、そう言えば宿題持ってきてたんだっけ、なんて思い出す。


やってかないとねーちゃん達、またうるさいだろうしな……


「ねー、ねー、小宮山ー、宿題ってもう終わってるー?」

「終わってますけど……写すのはダメですよ?」


あ、やっぱりね……


そんなこと言わないでさー、なんて後ろからギュッと抱きしめて甘えてみるも、だ、ダメなものはダメですよ!そう頑としてうんと言わない小宮山に、ちぇーって唇を尖らせる。


小宮山、真面目だから、こう言うときはオレのお願いもきかないんだよにゃー……


仕方がないから、ちょっとは自分でやるかー、また小遣いなしの携帯解約なんて言われたらやだし、そうテーブルに持ってきた宿題の山を並べると、頭を抱えてそれに取り組む。


「……わからないところがあったら聞いてくださいね?」

「はは、一問目からもうお手あげー!」


ええっ!?だってそれ、中学の復習問題ですよ!?そう驚く小宮山に、逆に最近やったとこなら少しは覚えてるんだけどねー……なんて苦笑いした。


「オレは丸暗記の一夜漬け派だから、新しいのを詰め込むと、その前のは上書きされちゃうの!」


そうなんですね、そう苦笑いしながらも丁寧に教えてくれる小宮山に、呆れてる?って上目遣いをしてみると、いいえ、基礎が定着していないのに応用が出来るなんて凄いと思います、なんて言われる。


小宮山のことだから嫌味じゃなくて本心なんだろうけど、やっぱり少し馬鹿にされているような気がして苦笑いをした。


「英二くん、頭の回転も速いですし、集中力も暗記力もあるんですから、毎日ちゃんと積み重ねれば、もっと成績あがりますよ?」


アイスのカフェラテを出してくれながら、そう声をかける小宮山の言葉に我に返る。
気がつけば宿題もけっこう進んで、時間も2時間くらいあっという間に過ぎていた。

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