第7章 【ネコニマタタビ】
!!
初めて男の人を受け入れたその痛みは指の比ではなく、その激痛で身体が裂けてしまうかと思うほど。
天井を見る目は大きく見開かれ、必死に歯を食いしばって痛みに耐える。
「きっつ……」
そう菊丸くんは眉間にしわを寄せ、もう少し力抜けって、そう私を見下ろす。
だけど私にそんな余裕なんて全くなくて、必死に首を横に振る。
すると私の腰を持った彼がゆっくりと動き始める。
先程の強烈な痛みはないけれど、それでもその動きの度に鈍い痛みが襲う。
「ヤベー、マジ?すんげーイイじゃん」
そう言った菊丸くんの動きがだんだん激しくなっていく。
その動きが増すにつれて、彼を受け入れている私の痛みも増していって……
「やぁーっ、も、ムリッ……!痛いっ、痛いいっ!菊丸、くんっ、やめてぇ……!」
そう必死に首を振り菊丸くんに懇願する。
目から大量の涙がこぼれ落ちる。
「んなこと言われたって、オレもムリ」
私のその哀願を、菊丸くんは切なそうな顔で断ると、悪いけどちょっと我慢して、そう私の涙を親指で拭い、それから唇を重ね舌を絡ませた。
グジュグジュと卑猥な水音と、パンパンと肌がぶつかり合う音が倉庫内に響き渡る。
私の身体が激しく揺れて、彼の外ハネの髪が嬉しそうに跳ね回る。
「はあっ、ああっ、ん……ぃゃあっ、ぁん!!」
彼のリズムにあわせて、私の口から小刻みな声が溢れてしまう。
そのうち菊丸くんの動きが一段と激しさを増して、彼の眉間のシワが一層深くなる。
彼の口から声にならない吐息が漏れだす。
「クッ……!」
そう彼が苦しそうな顔をした次の瞬間、菊丸くんは私の一番深いところをついて、それからゆっくりとその熱い欲望を吐き出した。