第22章 【カベノムコウ】
「小宮山、こっち、壁に手、ついて?」
英二くんは私のナカから一旦カレ自身を引き抜くと、私の身体を誘導して反対の壁の方に向かせて、すぐさま今度は後ろから突き上げる。
「んんんっ……!!」
体制が変わると今度は彼自身が奥まであたり、子宮全部が押し上げられる感覚に、慌てて唇を噛んで鼻から息を逃がす。
何度も真上に付き上げられる度に快感が押し寄せて、必死に壁に添える手を握り締める。
狭い物置の中には、壁の向こうに響き渡る楽しげな声とは対象的に、2人の混じり合う甘い音が静かに響いていた。
今日、どこ寄ってく?、部活ミーティングだってー、そんな声が聞こえる度に、彼の動きに併せて発せられる溢れる水音や肌のぶつかり合う音、ベルトの金属音はもちろん、切ない吐息や衣擦れの些細な音でさえも、すべて外に漏れてしまうんじゃないかってドキドキしてしまう。
必死に声を押し殺すせいか、それともこの体制が原因か、いつもより余計に秘部にギュッと力が入ってしまい、はぁ、すげーって英二くんが切なそうな吐息を何度も漏らすから、彼が喜んでくれることが嬉しくて、心臓の方にもキュッと力が入った。
「小宮山……ヤベ、オレ、も、でそう」
そんな中、私の耳元で英二くんがそう囁くと同時に、私の腰をつかんでいた手を敏感な部分へと移動させる。
後ろから抱えられるように身体を密着されて、胸と秘部の両方の突起を一気に責められると、私の身体がビクンと跳ねて、思わずアンッと大きな声がでてしまい慌てて口を結ぶ。
「……今なんか言った?」
「別に何も言ってないよ?」
「んじゃ気のせいかな……」
そんな会話が壁の向こうから聞こえ、やっぱり漏れちゃってる!そう恥ずかしくて口を手で抑える。
ダメ、コレ以上されたら、声でちゃう、そう必死に顔を横に振り、秘部に延ばされた手を押し戻そうと抵抗したけれど、彼はその手の動きを止めてはくれなくて、それどころか一層激しく刺激を与えてきた。