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【テニプリ】闇菊【R18】

第103章 【ボクガシアワセニ】




「不二くん、ごめんな___」


そっと小宮山さんの唇を人差し指で塞ぐ。
答えなんて最初から分かっていた。
小宮山さんが僕のことをなんとも思ってないことくらい、最初から・・・


だから、そんな顔して、謝らないで・・・?
困らせたいわけじゃないんだ・・・
ただ僕は、小宮山さんにこの想いを伝えたかっただけで・・・


「いつまでも待つから・・・小宮山さんが全てを忘れるのを・・・ううん、違うな・・・僕が全てを忘れさせてあげるから・・・僕を利用していいよ?」


小宮山さんの唇から指を離すと、ゆっくりと僕のそれに移動させる。
伏せ目がちに小宮山さんをじっと見ると、彼女はその僕の言葉と仕草にますます顔を赤らめた。


忘れさせてあげるから・・・
利用して構わないから・・・


今度は僕の唇から指を離して、小宮山さんの肩に腕を戻す。
待つって言ったばかりだけど・・・
それでも、以前、一瞬だけ触れたことのあるその感触を確かめたくて・・・


「小宮山さん、嫌だったら言って・・・?、でも、出来れば拒まないでほしい・・・」


ゆっくりと彼女に顔を近づける。
戸惑っている小宮山さんに、どうか拒まないで・・・、もう一度、耳元で囁く。


「不二くん・・・?」


唇が触れる直前、僕の行動の意味に気がついた彼女が、ゆらりと瞳を揺らす。
構わず重ねた唇・・・


拒まれなかったわけじゃない・・・
小宮山さんは、動けなかっただけ・・・


それでも、抵抗されないのをいいことに、彼女の意思を無視してキスし続ける・・・


数秒後、身体を硬くしていた小宮山さんの腕がゆっくりと動き出す。
控えめに・・・本当に控えめにだけど、彼女が僕の制服の裾を握りしめてくれた。


ありがとう、受け入れてくれて・・・
拒まずにいてくれて・・・


ありがとう、小宮山さん・・・





キミは僕が幸せにするよ___?
















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