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【テニプリ】闇菊【R18】

第97章 【ラブアンドピース】




「小宮山、ゴメン、起こしちゃった……?」

「いいえ……大丈夫です、それより英二くん、今、先生に失礼なこと言ってなかったですか?」

「言ってない!言ってない!、オレがんなこと言うわけないじゃん!、こんなに先生のこと、ソンケーしてんだからさ?」


ほぉ~?、そう額に怒りマークを浮かべて苦笑いしている先生を無視すると、ブンブンと首を横に振りながらカーテンを閉める。
それより、寝てなきゃダメじゃん!、そう言って起き上がった小宮山の身体をもう一度寝かしつける。


「顔、蒼いぞ……?、熱……は、なさそうだけど……もしかして、ボールぶつかった?、小宮山、運動神経悪いからにゃ……」


ベッドに横にさせると、小宮山の顔を覗き込み、おでこ同士をくっつけ体温を確かめる。
それから、身体中にタッチして怪我してないか確かめると、蒼かった小宮山の顔がどんどん赤くなってきて……


「はにゃ!?、やっぱ、熱あるかも!?」

「ち、違いますっ!、ちょっと貧血起こしただけですから……それに私、運動神経はいたって普通……」

「いんや、小宮山なら、顔面レシーブしたりしそうだぞ?」


そんなはず、ないじゃないですか……、そう頬を膨らませる小宮山の様子に、さっきまでの不安は少し落ち着いて、だけど、やっぱりまだ心配で、ほんとに大丈夫?、そうもう一度問いかける。


「はい、あの……病気というわけじゃないので……その……」


顔を真っ赤にさせて、目を泳がせるその様子に、あ、そっか、そう察して納得する。


小宮山、オンナノコの日なのねん……
もうそんな時期だっけ……


「大丈夫……?、お腹痛い……?」

「はい……でも、さっき鎮痛剤を飲みましたので、そのうち、落ち着くと思います」


女の子は本当に大変だと思う……
男のオレには想像しか出来ないけれど、毎月、毎月……


かーちゃんもねーちゃんたちも、何となく、その時はわかる。
イライラして怒りっぽくて、だるそうで眠そうで……

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