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【テニプリ】闇菊【R18】

第97章 【ラブアンドピース】




悪ノリしすぎの小林たちを睨みつける。
ったく、こいつらが小宮山のことをそういう対象で見てるのは、前から知ってるけど……
セフレだった頃は、そんな小林たちに優越感を感じていたこともあったけど……


「変な想像することだって、絶対、許さないかんな!」


人の彼女つかまえて、なんてこと言うんだよ、そうイライラしながら、オレ、先に教室戻るよん?、そう更衣室を出ようとする。


あー、本当に腹立つなぁ……!


早く、小宮山の顔が見たい……
今すぐ、小宮山ーって抱きついて、そんでその香りに包まれたい……


なんて、人前では抱きつかない約束だから、ダメだけどさ……


でも、抱きしめることは出来なくても、小宮山が隣にいれば、じゅうぶん幸せだから……
恥ずかしそうに頬を染めて、英二くんって笑顔で呼んでくれるだけで、心から笑顔になれるから……


「あ、英二、そういやさっき、クラスの女子たちが言ってたけど、小宮山、体育中に倒れたんだってよ?」


すぐに小宮山に会いたくて、今日は一緒に弁当食べようかにゃ?、なんて思いながら更衣室を出ようとしたところで、ふとかけられたその衝撃的な言葉にピクっと身体を固まらせる。


「……今、なんて……?」

「だから、小宮山、体育の授業中に倒れたんだってよ?」


小宮山が、倒れた……?


聞き間違いじゃなかったその言葉に、サーッと全身の血の気が引いていく。
なんでそれを早く言わないんだよ!、そう声を張り上げると、自分の体操着を放り投げて、それ、教室持ってって!、なんて叫びなら更衣室から走り出す。


倒れたって、いったいどういうことだよ……?


小宮山、なんも変わった様子なかったじゃん!って思って、でももしかして、誕生日のことどう切り出そうか悩んでたから、具合悪いのに気が付いてあげれなかっただけかも?って不安になって……


もし気づいてやれなかったんだったら、オレ、彼氏として失格じゃん……!

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