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【テニプリ】闇菊【R18】

第97章 【ラブアンドピース】




「いや、璃音ちゃんも招待すればいいじゃん、うちの誕生会に」


なにも迷うことないでしょ、そう横からねーちゃんが口を挟む。
その声に、へ?って思って、小宮山もうちに?、って目を見開いて、それから、ん、璃音ちゃん?って驚いて……


「小宮山もうちに……って、それよりなんだよ、璃音ちゃんって!」

「璃音ちゃんは璃音ちゃんでしょ、私、いつもLINEでそう呼んでるよ。あんたこそいつまで苗字?……ヘタレ?」

「そんなの、ねーちゃんにカンケーないだろ!って言うか、いつの間にLINE交換したんだよ!」

「そんなの、この前来た時に決まってるでしょ……」


聞いてないよ〜!、そう文句を言うオレに、言ってないもん、なんてケロッとねーちゃんは答える。
あー、そうだよな!、ねーちゃんはそういうやつだよな!
でも、小宮山も教えてくれたって……って思って、いや、小宮山のことだから、聞かれませんでしたので……なんて本気でいいそうで……


「あぁ、それ、いいわね、9人でも10人でも変わらないし、この前、小宮山さんきたとき楽しかったものね、そうしましょう」

「そうしましょうって、かーちゃん、ちょっと待ってよ、小宮山にも聞いてみないと……」


わかんないじゃん、そんなオレの声なんか、かーちゃんにもねーちゃんにも全く聞こえてないようで、だから、ちょっと待ってよ〜!、なんて声を張り上げる。


だけど、そのオレの訴えまでも、完全にスルーされて……
やっぱ、オレ、全然、大切にされてなんかないかも、そうガクリと肩を落として項垂れた。











はぁ……、小宮山になんて言うかなぁ……


学校につくと、掛けられる朝の挨拶に、返事もしないで考える。
小宮山のことだから、かーちゃんが誕生日に呼んでることを伝えたら、本当にいいんですか?って、嬉しそうに喜びそうだけど、オレとしてはやっぱ、小宮山と2人きりで過ごしたくて……

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