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【テニプリ】闇菊【R18】

第93章 【ウワガキ】




「あ、そだ、口ん中、気持ち悪いじゃん?、なんか持ってくんね?」


水より……もっと味濃いほういいかな……、なんて呟きながらキッキンへ向かうために、小宮山から離れてベッドから降りようとする。


その瞬間、グイッと腰に回された細い腕……
背中にむにゅっと当たる柔らかい感触……
へ?、そう驚いて首だけ振り替える。


なんだー?って思って、オレの背中にピッタリと寄り添っている小宮山に、すぐ来るよん?、なんて首を傾げると、小宮山はフルフルと2回首を振り、平気ですから……そう言ってチラッと視線をあげてオレの顔を見る。


「……平気ですから、このまま……続けて……?」


あー、もう!
本当に、今日の小宮山はどこまでオレを煽れば気が済むワケ!?


その恥ずかしそうに向けられた視線に、また一瞬で気持ちも身体も盛り上がり、小宮山を思いっきり押し倒すと、そのまま唇を重ね舌を絡ませる。
せめて小宮山の後味が、少しでも中和出来るように……
口内の隅々まで舌を伸ばす。


……不味っ……
正直、いつもの小宮山の口の中とは違う味……


余韻だけでこんな不味いんだから、実際はどんだけ酷いもの飲ませたんだよ……


自分の精子の味って思うだけで気持ち悪くて、いや、他人のでも絶対、嫌なんだけど……
とにかく、できるだけ小宮山が辛くないように……


たっぷりと注ぎ込んだ唾液……
今度は、それを小宮山がコクンと喉の奥へと流し込む……


小宮山はオレの全部を受け止めてくれるのに、それでも、もっともっと、小宮山をオレで一杯にしてしまいたい。
身体の中も、外も、気持ちも、もっと、もっと……


酸素不足で唇を離すと、二人を繋いだ光る糸……
小宮山の荒い息遣い、潤んだ瞳、高揚とした頬……


「挿れるよん……?」


耳元で囁くと、小宮山は微かに首を縦に振った。

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