第93章 【ウワガキ】
「せっかく、優しくししようって決めてたのにぃ!」
思いっきり脚を開かされて、キャッ!っと慌てて閉じようとすると、グッと押さえつけられ拒まれる。
それから英二くんは、最短記録でイカせちゃる!、そう言ってペロっと舌を出しながら笑った。
「あ、ああっ!、英二くんっ!、待ってっ!、そんなっ!」
最短記録でイカせちゃる!、そんな英二くんの言葉は、決して大げさな冗談ではないようで……
敏感な突起を英二くんのアツい舌が、中のイイトコロを器用な指先が、私の弱いところを徹底的にピンポイントで攻めてくる。
激しいけれど、決して乱暴じゃない……
私の一番好きな強さ、一番感じる速さ……
その刺激に耐えきれなくて、思いっきり腰が逃げてしまうけど、そんなの英二くんが許してくれるはずなくて、いやいやと必死に首を横に振ってみるも、より激しい水音を鳴らしながら突き進む。
「小宮山、すっごい、トロトロ……もうイきそう……イク時、イクってちゃんと言ってよん?」
「や、そんな……ムリ……ハズカシ……」
「だったら、やめちゃおっかにゃ〜?、これ以上、キモチヨクしてやんないぞ?」
直接与えられる刺激だけじゃない、英二くんは私が英二くんにイジワル言われるの、本当は好きだってわかってる……
ポイントを外され、抜き取られた指先が、入口をもどかしく前後する……
こうなると、心も身体も、英二くんにすべてを支配されているって、改めて思い知らされる……
「はーやーくー、最短記録、かかってんだからさ?、それともほんとにやめちゃう?」
「いやぁ、やめないでっ!、言うから!、ちゃんと言うから、オネガイ……やめちゃ、ヤァ……」
そのもどかしい刺激を確かなものにしようと、自ら腰を振って英二くんの指先を求めてしまう。
でも肝心なところには当たらなくて……
英二くんも分かってるくせに動かしてくれなくて……