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【テニプリ】闇菊【R18】

第91章 【シアワセナヨル】




「小宮山、ちゃんとベッドで寝な?」

「……あーい……」


ヨロヨロと立ち上がった小宮山が、オレのベッドに潜り込む。
毛布を鼻までかぶって、おやすみらさい、そうへにょっと笑って目を閉じる。
ほんと、幼い子供のようなその仕草に、小宮山が子どもの頃って意外とこんな感じだったのかな?、なんて微笑ましく思う。


あまりにも幼すぎる変化に、なんとなくそれ以上「なんかする」気分にもならなくて、おやすみ、そう言って頬にキスを落とす。
擽ったそうに首をすくめた小宮山は、オレの胸にピトっと頬を埋めると、そのまま静かに寝息を立て始めた。











「……アツい!!」


眠ったと思った小宮山が、ガバッと起き上がり、それからまたパジャマのボタンを外し始める。
またかよ、そう慌てて止めようとして、でも、まぁ、今は誰も見てないし……?、なんて隠れていた煩悩が顔を出す。


ゆっくりとボタンを外しパジャマの上着を脱ぐと、酔っててもちゃんとキレイにたたむその様子が、小宮山らしくて頬が緩む。
まぁ、それ以上に、自分で服を脱ぐ小宮山の姿に、興奮して顔がニヤけてるような気もするけれど……


上着をたたみ終わると今度は下のパジャマも脱いで、同じように重ねる。
それから少し考えて、キャミソールまで脱ぎ終わると、キョロキョロと辺りを見回し、丁寧に椅子の上へと置いた。


んでもって、オレはもう、下着姿でウロウロする小宮山の、普段なら絶対見れない姿に、完全に目が釘付けになっていて……


「……おやすみらさい」


そう言ってもう一度、ベッドに潜り込んできた小宮山を抱きしめながら、全部、脱がないの?、なんてブラのホックに手をかけると、らめ〜、そう小宮山はオレの手を払い除ける。
むーって思って、それから少し考えて、久しぶりに思いついた悪巧み……


「……小宮山、そんな格好で寝ると、風邪ひくよん?」


なんか着な?、そう耳元で囁くと、……なんか?、なんて小宮山は視点の定まらないまま起き上がった。

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