第15章 【アマクテニガイ】
「あぁっ、ああん、もう、いやっあ……お願い、英二くんっ、お願いっ!!」
向かい合って抱き合いながら彼が与えてくれる刺激でも、やっぱり満足はさせてもらえなくて、押さえきれない心と身体の高ぶりはその先にある絶頂を求めて涙する。
「そんなに辛いなら自分でイレちゃえば?」
そうやってまたイジワルする英二くんは、ちょっと待ってねーとウキウキと準備をし、ほい、いつでもオッケーだよん!そう言って私にウインクをする。
もう知らないっ!
本当にもう知らないからっ!!
ベッドに横になり私の両手を引く彼の楽しそうな顔を恨めしく思いながらも、もう自分の欲望には勝てなくて、彼に跨がるとその身体に身を寄せる。
手探りで彼自身に触れるとその瞬間ソレがビクン跳ねて、その反応がまた私の気持ちを高ぶらせた。
身体を起こして彼自身を私の秘部にあてがうと、すっかり潤った入り口が刺激されて、その期待感からはぅんと息を飲む。
ふと彼に視線を向けると、そんな私を楽しそうに眺めていて、見ないで……?そう言って目を伏せた。
それからグイッと彼自身に腰を沈めはじめると、それと同時にニヤリと笑った彼が下から勢いよく突き上げた。
「ああぁ、はぁっ……!!」
予想外の彼の動きと待ち望んだ重量感の刺激とで、身体がすぐにビクビクッと反応する。
私のナカを押し分けながら一気に奥まで突き抜けた快感は、私の意識をそのまま高くまで押し上げる。
ギュッと全身に力が入り、んんんっと息を止めて身体を弓なりにそらすと、目の前が真っ白になる。
そしてその緊張感から解放された私は、はあぁっと満たされたため息を吐いて、そのまま英二くんへと身を委ねた。
「マジ?小宮山、いきなりじゃん!不意打ちだって」
そう少し焦ったような、それでいて楽しそうな英二くんの声をどこか遠くに聞きながら、彼にもたれかかり絶頂の余韻を味わい続けた。