第15章 【アマクテニガイ】

「あっ、ああっ！……英二くんっ、も、ダメェ！！」


彼の指と舌は確実に私の敏感なところを刺激して、確実により高いところへと押し上げていく。


その瞬間を一刻もはやく迎えたくて、気持ちも身体も彼の動きにすべてを任せて、ギュッとタオルケットを握りしめる。


あと少し、もう少しで最高の喜びを感じられると思ったその瞬間、彼はさっと指を引き抜いて舌での刺激を太ももへと逃がす。


「はあっん……」


期待を裏切られた秘部がヒクヒクと疼き、身体をよじらせ、ため息をついて首を横に振る。


再度、彼の指と舌が秘部に触れて、私の気持ちを高ぶらせるも、またしてもあと少しと言うところでその動きをとめてしまう。


「いやぁぁ……！」


切なくてもどかしくて、今までこんなことなかったのにどうして？って思って英二くんをみると、目が合った彼がニヤリと笑った。


英二くん、分かっていてわざとイジワルしてるんだ……！
前言撤回、こんなイジワルは反則だよっ！


行き場のない熱をはやく解放させたくて、必死に英二くんに視線で訴えるけど、彼は全然気がつかない振りをして、どったの？ってワザとじらすのをやめてくれない。


そんな彼の二の腕に手を添えて、そっと２、３度揺らし彼を見上げ、首を左右に降って懇願すると、ちゃんと言わなきゃわかんないよん？、そう私の耳元で英二くんは囁いた。


「イジワル、しないでぇ……っ！」


英二くんの背中に両手を回し足を絡めて訴えると、身体が密着して彼自身がちょうど下腹部にあたりピクピクとお腹を刺激する。


その熱くて硬い存在感が恋しくて、腰を揺らして身悶えると、どうしようもなく疼く下半身を捩りながら彼の肩に顔を埋めた。


「オレがイジワルなのは小宮山が一番わかってんじゃん？」


そう言って英二くんはもう一度ニヤリと笑うと、私の背中に両手を滑り込ませ、私の身体を抱き起こした。