第15章 【アマクテニガイ】
ったく、ほーんと不意打ち、一瞬オレまで持ってかれるかと思ったじゃん?
オレの胸に覆い被さりうっとりとする小宮山の髪を、そっと撫でながらニヤリと笑う。
ほんと、小宮山との行為は気が抜けない。
ねっとりと絡みついてオレ自身をキツく吸い上げる熱いナカは、一瞬の気のゆるみが命取りってね。
実際あんときは堪えらんなくて情けなかったもんなー、そう最初んときの余裕のなさを思い出して苦笑いをする。
こうも気持ちがいいと、色々面倒でもなかなか手放す気になんないんだよねん。
他の女どもと違って恥じらいがあるのは悪くないんだけど、それが面倒なのも確かで……
小宮山には悪いけど、こんなにヨクなきゃとっくに連絡してないかもね、なんて思ってオレの胸に頬を寄せる小宮山から目をそらした。
それにしてもイれた瞬間すぐイクかー?
それはそれで興奮するけど、もうちょっと頑張ってくんなきゃ特訓になんないじゃん!
偶然訪れた小宮山ビッチ計画のチャンスが台無しになり、もう少し頑張って欲しかったオレは少しがっかりする。
って、小宮山がイきやすいのは分かってたんだし、うっかり耐えきれずに突き上げたのも悪かったんだよな。
ほんと、オレって昔から詰めが甘いとこ変わってねー!
肝心なところ触んないで焦らす方にすれば良かった……そんな悪巧みの反省をする。
それから悪巧みの反省って、それってぜんぜん反省じゃないじゃん?なんて思っておかしくて笑った。
さてと、そんなことより、オレも我慢の限界だし、そろそろ動かさせてもらうよん?
まだキツいかもしんないけどさ、こうしてる間も小宮山のナカはキュウキュウとオレ自身を締め付けて、オレだって我慢してんだかんね?
そこんとこ、分かってんのかねー?なんて思いながら、まだ焦点のあってない小宮山を下から思い切り突き上げると、ひゃあっと我に返った小宮山が慌てて身体を震わせた。