第3章 【スベテノハジマリ】
「あぁん……いい、いいよぉ……!」
何が起きているのか、頭がうまく働かない。
目の前で女の人が、豊かな胸を揺らしながら、盛大な喘ぎ声をあげている。
目の前で起こっている信じられないその行為に、思わず尻餅をついて後ずさりをする。
こ、こんな朝っぱらから、しかも不特定多数が利用する公園で……いったいなんてことをしているの!!
なんとか体の向きを変え四つん這いになると、そのままその場を離れようと這うように前に進む。
「あぁん!!もっと……もっとぉ!!もうイクぅ!!!イッちゃうーーー!!!」
早くこの場から去りたいのに腰が抜けて動けなくて、その女の人の下品な喘ぎ声に慌てて耳をふさいだけれど、当然それで聞こえなくなるはずもなくて……
この状況に動揺するのと恥ずかしいのとで、真っ赤になりながら必死に前へと這った。