第8章 岩鳶 :橘真琴 切甘 続
『まーこーと!!はやくー、遅いよ』
「あ、ちょ、待ってよなつみ!何でそんなに張り切ってるのさ!」
『今日は前回のデートのお詫びで好きなとこ連れてってくれるって言ったじゃん!』
「そうだけどさぁー、ハードすぎない?オレのその日仕事だったから抜け出せなくなっただけで仕事なかったら速攻あいに行ってたよ?」
『それ、何度も聞きましたー。でもドタキャンには変わりないよ?』
「それは...っ、そうですけど...あ、でもなつみだってオレが逢えないからってハルん家行ったじゃんか!」
『そ、れ、は!遙に真琴の愚痴を話しに言っただけでなにもやましい事は...』
「男の家に転がり込むのは良くないと思います!」
『だ〜か〜ら〜....』
アレから1年が経ちました。
幼馴染歴23年
恋人歴1年の私たちは現在もお付き合い続行中です。
真琴の優しさがまた日常になった今、もうこの日常は過去にはしたくない。
ずっと、ずっと、これからの日常も変わらない足取りで歩んでいけたらいいな。
『ねぇ真琴?』
「ん?なに?」
『大好きだよ///』
「、クスッ オレも。 大好き///」