第10章 揺らぐ心
「そうか…チェレンに会ったんだね」
「はい…彼のポケモンもスキと言っていて心が張り裂けそうでした」
私の周りには人間を嫌うポケモンばかりでしたから…
「ボクも…さっき観覧車の所でトウヤと出会った」
「トウヤに…!」
「ボクはその時ツグミを観覧車に乗って探そうとしてた。そしたらトウヤが逃げていったプラズマ団を探しに来てたんだ」
トウヤ…またプラズマ団と戦ったのですね
「トウヤはプラズマ団を探す為、ボクはツグミを探す為に観覧車に乗った。その時、ボクはトウヤにプラズマ団の王様。ツグミは姫様だと言った」
「驚いてました?」
「うん。かなりね…降りた時にプラズマ団員達が来て、ボクか彼らを逃がす為にトウヤと戦ったけど負けた」
また強くなってきたのですね…トウヤ
「ボクはチャンピオンを越えてこの世界を変えてみせる。止めたければポケモンリーグに行くように言った」
「!N…どうして?」
「同じ頂点に立って戦えばボクと彼の考え…どっちが正しいかわかるから」
なるほど…
Nは白黒つけたいのですね
Nはゼクロムとトモダチになり世界を変えることが目的
トウヤが私達の考えに反対してるのならきっと…レシラムと出会ってNと 戦うのでしょう
「ツグミ」
「!」
Nは優しく私を抱きしめました
「離れないでね…何があっても…ボクを一人にしないで?」
…N…
「もちろんです…私達は夫婦です。ずっと一緒ですよ」
そう言うとNは嬉しそうに「ありがとう」と言って私にキスしました