第10章 揺らぐ心
「ちょっと待って!」
「?私動いてませんよ?」
「そういう意味じゃなくて!失礼だけどキミ何歳!?」
「?16歳ですけど…?」
「ボクとあまり変わらないじゃないか!その歳で結婚って…!!」
なんだかお一人で慌ただしくなっています…
よくわからなくて私の頭の中クエスチョンマークだらけです←
「あの…取り乱してる所申し訳ないのですが…私はNとはぐれてしまったので先を行きたいのです」
私の言葉にハッとした顔になりました
「あ…ごめん。まだ話は終わってない」
…一体なんでしょうか?
「なんでそんなに人とポケモンを引き離したいんだ?」
「なんでって…人と一緒にいるポケモンは自由を奪われて可哀相だからです」
あの家で何匹ものポケモン達の悲しい声を聞いたことか…
「それはキミ達が勝手に決めつけてるだけじゃないか。人と一緒にいたポケモンはお互い強くなれる」
「貴方には声が聞こえないからわからないのです。それに…強くなってどうするんですか?」
「どうって…」
口ごもるチェレン
やっぱりこの人も周りの人間と同じ…
「強くなるなんてトレーナーの自己満足です。貴方のポケモン、可哀相ですね」
「勝手に可哀相とか決めつけないでよ」
決めつけなんていません
これが、正しい答え