第4章 突然の出来事
「ボクはキミにプラズマ団の姫になってほしいと思ってる」
「それって……」
「ボクと結婚してほしい。そして一緒に夢を叶えてポケモンが自由になった世界で一緒に暮らしたい」
「結婚…」
心臓が、うるさいぐらいに鳴るって頭が麻痺したように上手く回らない
「今すぐにとは言わない。けど、ボクは必ず迎えに行く。だから…待ってて………………ボクのお姫様」
「…―――!」
何が起こったのか、いまいち分かりませんでした
顔が近いNさん
唇に感じた、柔らかい感触。
硬直した私に、Nさんは唇を離してから、クスッと笑いました。
そして、それと同時にゴンドラが地上へと着き、私達は観覧車から出ました。
Nさんの突然の告白に頭が真っ白になる私
でもそれと同時に
自分の気持ちに気付いたのです
Nさんに対する想いはトモダチとしての「好き」ではなく
私もNさんを一人の人間として「好き」だということ
でも…
私は姫になれる程
強くて素晴らしい人間では……ありません……