第30章 真実と伝えたい想い②
~レイン side~
最初は生き別れた妹に会えて嬉しさはあった
それと同時にあの外道な親父の束縛から解放された快感があった
だけどプラズマ団に慣れてきた頃…
「比較」が始まった
自分と同じ顔の妹。違いすぎる立場
妹はプラズマ団の姫になるふさわしい能力を持っていた
心優しく、気配りもできて周りから好かれていた
オレは不器用で、感情表現が苦手で
正反対の妹を見ていると余計それが増していった
アイツは「光」でオレは「影」
そう言われてばかりだった
最初は気にしてなかったが
どんどん妹の存在が大きくなるに連れて、比較も大きくなった。