第29章 真実と伝えたい想い①
~フキヨセの洞穴~
普段は暗いこの洞窟
でも今は明るい…お兄様のポケモンが「フラッシュ」
を使ったのでしょうか
「お…お兄様!」
「来たか」
プラズマ団の服装ではなく私服姿のお兄様
岩に座って腕組みをしていました
「お兄様…あの…私はお兄様に伝えたい事が…」
「なあツグミ、お前…俺の事好き?」
「え…?す…好きです。私のたった一人の兄ですから」
私の言葉にお兄様はニヤリと笑い、立ち上がりました
「へぇ…じゃあさ、大好きなお兄さんの最後の願い聞いてくれないか?」
「ね、願い…………!?」
私の目の前まで移動したお兄様は、ある物を差し出しました…