第14章 白と黒(前編)
…やった!
Nはチャンピオンを越えました!!
「……終わった!もうポケモンを傷つけることも縛り付けることもなくなる。トモダチ、ゼクロムのおかげだ!」
やっぱりゼクロムの力は絶大です!
「最もチャンピオンという肩書きではボクを止められない。それにチャンピオン……アナタは優しすぎるんだ。」
「っ……」
「数年前、パートナーだったポケモンを病で失い 、心の隙間を埋めるためイッシュをさ迷っていた……本気で戦ったのも久しぶりなんでしょう?」
トモダチを失うのは悲しいけど…でも…
「アナタのそういう部分はキライじゃないけど、ボクはチャンピオンよりも遥かに強いトレーナーとしてイッシュに号令をかける!すべてのトレーナーよ、ポケモンを解き放てと!」
そうすれば私達の夢は叶います!
Nの言葉にアデクは血相を変えて言いました
「頼む!ポケモンと人を切り離す……それだけはしないでくれっ!!」
…負けた人に、願いを聞くわけにはいきません
「……ボクとアナタはお互いの信念を懸けて死力を尽くして戦った!そして勝利したのはボクです もう。なにも言わないでほしい」
「N!」
「!」
トウヤが階段を駆け上がり彼の名前を叫びました
Nはトウヤを見てニヤリと笑いました
「……待っていたよ。ボクの見た未来通りキミもストーンを手に入れたんだ。そのライトストーン…(レシラム)に反応しているね……だけど!伝説のドラゴンたちに相応しいのはここではない!」
そう言うとNは右手を挙げました
「地より出でよ!プラズマ団の城!このポケモンリーグを囲め!」
「!?」
そう
プラズマ団の城は
このポケモンリーグの大地の中にある