第12章 純粋な想い
私の頬がNの胸元にピタッと当たって、彼の息遣いが聞こえます。
かなりの密着度に、心臓がバックバクしてます…
「え、えええNっ……!!」
「もう少し休んで、ね?」
そんな至近距離で言われたら、反論しようにもできません
「………」
離してくれそうにもなかったので、仕方なく私は目を閉じました。
薬を飲んだせいもあるのか、聴こえてくる鼓動が不思議と眠気を誘う…
そのまま私は眠ってしまいました
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「ん…」
眠りから覚めた私
隣には…
「N…」
Nが私の手を握ったまま眠っていました
ずっと傍にいてくれたのですね…ありがとう…
「お目覚めになりましたか」
「っ!」
ダークトリニティさんがいつの間にお部屋に居ました!
「ツグミ様、具合の方は大丈夫ですか?」
「は、はい!お薬ありがとうございました!」
「……いいえ」
身体の怠さもすっかりなくなり、熱が引いた気がします。
あのお薬凄い効き目ですね…
「ん…」
Nが起きました
「あ、N…おはようございます」
「おはよう…大丈夫かい?」
「はい!ありがとうございましす」
ずっと傍にいてくれたNの優しさが凄く嬉しいです!