第11章 電気石の洞穴
‐フキヨセシティ‐
雨が降っています…
ん…なんだかさっきから身体が重いです…
「ツグミ?」
私の異変に気付いたNが心配そうに顔を覗き込みます
エモンガ『ツグミさっきからなんだか顔色悪い…』
リオル『足元もなんだかふらついてます…』
「大丈夫かい?」
「あ……」
大丈夫ですと言おうとしたら、グラッと頭が重く感じました。
身体が、すごくだるい。
――ぽすっ
「っ!ツグミ!」
身体に力が入らなくなって、Nに寄りかかってしまう。
Nが戸惑い気味な顔をしているのが分かります
けど意識が保てなくて、私はそのまま目を閉ざしてしまった――。