第7章 本当に大事なもの
リングを小物入れにしまって、
ベッドに倒れ込む
♪~
枕元で鳴る携帯を見ると
《風磨》の文字
携帯を操作して耳に携帯を当てる
「もしもし?」
《もしもし、聖奈?》
珍しく風磨の弱った声
どうしたの?
「ふ…ま…?」
名前を呼ぶと
《今から行っていい?》
「うん」
こんな風磨は初めてでどう対処すればいいかわからなかった。
《ってか、もう家の前。》
窓から見ると風磨が居て
携帯を持ったまま
玄関をあけると
「聖奈、どうしたの?そんなに急いで」
って笑ってる風磨がいて
でも、その表情は寂しげで
「風磨、入る?」
「うん。お邪魔します」
と言って部屋に入る