• テキストサイズ

Teleportatin

第7章 本当に大事なもの


部屋に入った瞬間


ぎゅーと後ろから抱きつかれる


「聖奈好き」

切なそうな声


今日の風磨はなんか変。

一体どうしたの?



「あたしも好きだよ?」


真っ暗な世界から救ってくれたのは間違いなく風磨で

風磨のおかげで世界が色づいた気がした


風磨はあたしの救いだったの。


「ごめん。好きになってごめん」


抱きしめてる腕に力を入れる風磨


「ふ…ま?あたしにとって風磨は救いだよ。」


本当に風磨はあたしにとって大切で


どんな時でも側にいてくれたから

あたしは今のあたしで居れるの。


「そっか。俺、今日中島とさ……喧嘩した」


健人?



風磨から健人の名前が出るのは珍しい。


「なんで喧嘩したの?」


健人と風磨が喧嘩するのはあまりないから。

健人が本気で誰かにキレるのなんてめったにないし、健人が誰かと喧嘩してるのなんてみたことない




「今のあいつはファンに向き合ってないの。なんか腹たって、、、プライベートと仕事の区別つけろよ
って言ったの。したら《側にはあいつもいて仕事も上手く行ってるお前になにがわかる》って掴み掛かってきたの。」


健人が掴み掛かった?


なにがあったの健人……

健人にはいつでもファンが一番で


なのになんで?



「そうなんだ。健人がキレるの珍しいね。」



「聖奈はさ、今の話し聞いてどう思った?」

風磨がそんな質問をしてきた



「健人になにがあったかわかんないけど風磨は正しいと思うよ。」


あたしが言えた義理じゃない。

プライベートと仕事の区別か


仕事してる健人を見て悲しくなったり

不安になったりしてたあたしが健人のこと言えないけど風磨が正しい。




あたしにも言ってるような気がした。


/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp