第5章 大好きな君へ
喫茶店で会った日以来、俺は聖奈の面影を求め
他の女と付き合ってみた。
だけど満たされない。
香水臭いし、化粧は濃いし。
抱いてもキスしてもやっぱり聖奈とは違って。
聖奈とキスしたりするときは全てが満たされて、
幸せだった。
でも、こいつとしてもなにも感じない。
むしろ、気持ち悪くて
自分自身嫌になるくらいだ。
ねえ、聖奈
君はもう俺の隣では笑ってくれないの?
君はもう俺に好きだよって言ってくれないの?
そんなの嫌だよ……
俺の願いはひとつだけ。
君が俺の元へ戻ってくること。