第5章 大好きな君へ
今日は仕事Offでしかも日曜だから聖奈と出掛ける約束をした。
家を出て聖奈の家に向かう。
喫茶店で中島に会ったとき以来、中島の様子がおかしい。
聖奈も。
中島は仕事が終わったらすぐ帰っていくし、そのあと全くと言っていいほど連絡が取れない。
聖奈はやけに俺にくっついてくるし、たまに《好き》って言葉を交えてくる。
俺としては嬉しいけど
本人がホントに俺のこと好きなのかな って。
だから、今日
聖奈に告白しようと思った。
俺はいつまでも二人を気にできるほど大人じゃない。
たまには自分の恋に突っ走ってみよう