第4章 離れそうな心
別れを告げられて次の日は大学にも行く気になれなくて
部屋でぼーっとしていた。
何が君をそうさせたの?
無意識に眼をやった聖奈の部屋の窓
カーテンも開いていて中は丸見え。
あ、そうか。
そういうことか。
見えたものは
聖奈と風磨が抱き合ってる姿
あいつが聖奈に好意を寄せていたのはなんとなく気づいていた。
でも、聖奈の表情は泣いてる?
遠目でも、わかる聖奈の表情。
なんで?
泣いてるの?
なんで?
君が笑顔に戻れるなら別れてもいいと思ってたんだ俺
君から笑顔を奪ったのは間違いなく俺だから。
でも、好きって気持ちは止まらない。
また俺の頬には涙が伝う。
情けないな俺