第3章 突然の別れ
コンサートが終わってその日の夜
聖奈に会いたくなった
携帯から聖奈の名前を探してメールする
会いたい。
とただ一言。
聖奈の家の前で聖奈が出てくるのを待つ。
大好きなキミを。
「健人?」
家から出てきたキミは俺の名前を呼ぶ。
そんな声さえも愛しくて
「少し歩こーか。」
前はよくしてた散歩
忙しくて最近できなかった。
聖奈の手と俺の手が触れた
そのまま握ると握り返す小さな手
近くの公園のベンチに座る
「コンサート、どうだった?」
と聞くと
「楽しかったよ。」
と一言言う聖奈。
でも、表情は寂しいそうで
いつからだろう
キミガオレノマエデワラワナクナッタノハ