第9章 どんぐりの背比べ
昼間、困っている同僚の女の子にたまにはいいとこ見せようとか思った俺。
どうか考え直して欲しい。
「えぇっと……じゃあとりあえず飲み物きたし…乾杯でもします…か?」
「うん。そうだね。」
「なにに対しての乾杯かは分かりませんけどね。」
「えーっと…じゃあ、せーの…」
「「かんぱーーーーいっ!!!」」
ゴンッ!!!とおおよそ普通の乾杯では聞けないような音を立てて鬼灯様と白澤様の枡がぶつかり、お互いを睨みつけ、それを押し合っている。
よかった!!ビールにしとかなくてよかった!!ジョッキだったら確実に割れてたよこれ!!俺ファインプレー!!!
そんなこんなで自分を励ましながら、先の衝撃で机に溢れた日本酒を吹いています。
帰りたい。