第11章 お姫様に変身
= 部活帰り =
「なーんだ、そーいうことね。」
優希と部室を出て、一緒に寮へ戻る。
私は、赤司さんからパーティーのご招待を受けたことと、どんな格好で出席したらいいのか悩んでいることを伝えた。
「向こうでは、学校主催のパーティーとかはあったんだけど、お兄ちゃんたちもいたし、同年代だけのパーティーだったけど…。
今回は、赤司さんのお父様もいて、正式なパーティーで…。
お願い、助けて?」
優希を見上げて頼むと、優希は笑って快く了解してくれた。
「いいよ。じゃ、時間もないし、明日、部活前にドレスとか選びにいこう。
付き合うよ。」
「ありがとう!」
頼りになる優希が、私の友達で本当によかったと、喜びいっぱいで抱きついた。