• テキストサイズ

~スミレ色の婚約者~【黒子のバスケ☆赤司】

第7章 女子部のマネージャー


[美琴]


男子部と女子部のバスケ部専用体育館の間に、物干し場がある。


私が干した、大量のフェイスタオルが、春の空にそよぐ。


「ふうっ!完了です。」


流れる汗を手の甲で拭い、干し終わった洗濯物たちを見上げた。


私は、この春から女子バスケット部のマネージャーになりました。




= 2週間前 =


「女子バスケット部の、マネージャー?」


ここは春休みに一度来た、隠れ家・奥の細道。

私は、女子バスケット部のマネージャーになってみたいと、赤司さんに相談することにした。


向かいに座った赤司さんは、目を見開き、驚いているようで。


「はい。やってみたいと思ってるんですが…。」


私は、自分の手を握りしめ、赤司さんの様子を伺った。

なんでこんなに緊張しているのか、自分でも不思議に感じながら。


「うん……。」


赤司さんは顎に指を添え、何か考えているようだった。

沈黙する間も、店のカウンターでは、コーヒーサイフォンがコポコポ音をさせている。


「…辞めた方がいいですか?赤司さんは、バスケット部のお仕事をよくご存じですよね。
私では、務まらないですか?」


すると、赤司さんが顔をあげ、微笑んでくれた。


「いいんじゃないかな。仕事は大変かもしれないが、君なら出来るだろう。」


そう言って、目を伏せてコーヒーカップを口に運ぶ。

私は嬉しくなって、微笑んで、一緒にコーヒーを飲んだ。



『赤司さんに相談してよかった。明日、優希に返事をしよう。』



明日が楽しみで仕方ない。
/ 164ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp