第15章 オイシイ☆シチュエーション
「いや、まさか試合が中断されるとは、思ってなかった。ごめんね、うちの部員が。」
後ろで腕組みして、笑っている広瀬センパイが、階段から降りてきた。
「そうっスよ。みんなかぶりつきで見ちゃうし。
森山センパイは、煩悩爆発で笠松センパイにどつき倒されるし。」
美空っちの頭に、顎をのせて広瀬センパイに文句を言う。
すると、後ろから笠松センパイが、俺らに呼び掛けた。
「おい、お前ら!体育館しめっぞー!!」
「あ、待ってくださいっス!!」
そして、俺たちは3日間お世話になった、体育館を後にした。