• テキストサイズ

~ファインダーの向こう側~【黒子のバスケ☆黄瀬】

第5章 無邪気な横暴



すると、黄瀬くんは私に背を向けて、空に両腕を上げて伸びをした。


「……来週、誠凛と練習試合があるって聞いたんス。そん時、試合に勝ったら、黒子っちをもらうって約束したんスよ。」


無茶苦茶なその言葉に、私は眉を寄せる。


「………そう。黄瀬くんは勝つの?」

「俺、試合で負けたことないんスよ?…勝つっス。本気で。」


我が儘で無邪気な横暴を感じて、私は何て言っていいのか分からなかった。

来週の練習試合は、きっと黄瀬くんの分岐点。
良くも悪くも彼が変わる試合だと思った。



「……来週の練習試合。…写真撮らせてくれますか?」



黄瀬くんは、こっちを見て明るく「いいっスよ。」と答えたのだった。



/ 191ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp