• テキストサイズ

~ファインダーの向こう側~【黒子のバスケ☆黄瀬】

第37章 ☆海常高校文化祭☆


黒子っちたちの学園祭が終わり、俺たちの学校でも文化祭が行われる。


文化祭前日。


体育館の前には、白いガーデンテーブルが並び、上には色とりどりの提灯が連なる。

その入り口に用意してあるのは、手作り看板。
そこに、
{アリスのティーパーティー}
と書かれている。


「全員明日の分担忘れんなよ?!」

「「「「はいっ!」」」」

「じゃ、解散っ!」

「「「「ざっしたっ!!!」」」」」


笠松センパイの号令で、体育館で準備をしていた部員達が解散した。

体育館には明日の為に用意された、たくさんの衣装がある。主にトランプの兵隊達。


部員達は心なしか浮き足立っていて、解散したはずなのに、まだまだ残っている


「…俺は本当にこんなカッコをするのか…?」

「決まったことで、男に二言はないだろ?」

「いいじゃないか、イカレ帽子屋。緑の大きい帽子に緑のベスト、茶色のデカ靴。」

「…そのネーミングがイヤだ…。なんだ、イカレ帽子って…。」


笠松センパイが露骨に嫌な顔をして肩を落とすのを、森山センパイと小堀センパイが慰めるように肩を抱いている。


「俺は、チャシャ猫だぜ?ピンクのしましま尻尾つけて、猫耳・猫手…どーなんだ…?…でも、猫耳は女子受けいいかもしらん…。うん…いいかも…。」


笠松センパイを慰める為に出した自分のコスプレ名が、いつのまにか女の子への妄想に切り替わっている森山センパイ。


「俺なんか、ハートの王様だぞ?白タイツに赤のカボチャパンツ。赤の短いマントなんか着ちゃうんだぞ?」


2人のコスプレはまだマシだとでも言いたげに、小堀センパイはため息をついて、魂が抜けた目をしていた。


「「「まー、あれよりマシか。」」」


3年生3人が揃って振り返る。
その先にいるのは。


/ 191ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp