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~ファインダーの向こう側~【黒子のバスケ☆黄瀬】
第31章 サヨナラ
[涼太]
距離を置くだけだって言ってたじゃないっスか…
なのに
何で?
ずっと別れるような顔すんだよ…。
走り去った後ろ姿。
最後に触れた、手の温もり。
俺は、その手を握り、手摺に思いっきり打ち付けた。
手よりも心がイタイ。
俺は美空に出会ってから、調子が狂いっぱなしだ。
…
激しく苛立つ気持ちが、一気に冷えていく。
目を閉じ、次開いた時には、美空を必要としない、俺になる。
もういい。
美空なんて知らない。
俺は、美空を忘れることにした。
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