第3章 第一歩ー虹の実
-ゲート-
「は、早く避難しましょう!」
「せ、戦車小隊が来るまで猛獣が外に出ないように…」
たったった…
庭の中に一人と一匹が入っていた…
―そのころ―
「「ごく…」」
『涎拭け。』
「何とも言えない甘い匂い…」
「あぁ、虹の実は近いみてぇだな。」
虹の実…ね。
あの本に関係があるのかしら…
確か、{目覚めの時、虹の香る実を}とか書いてあったなぁ
『お、ついた。』
「ぬわぁあぁぁぁ!?」
『多いなぁ。』
「まいったなぁ、こんだけの数どうすっか」
「あ、終わった。
今、僕三途の川が思いっきり見えます」
『トリコ、ノッキングしてくれ、
私は―』
‹凍らせる›
扇子「雪」。
すっ…。
びゅおぉお…
『援護する!』
「ありがとよ!」
――――――
―――――
――――
―――
「ノッキング!ノッキング!」
きりがない!
…雨!
ふう、終わったねぇ。