• テキストサイズ

7人の赤ずきん

第4章 4人目


昔々、小さな家に一人の子供とお母さんが住んで居ました

そんなある日、お母さんが言いました

「ねえ、赤ずきん?風邪のお婆様の為にお薬を持っていってくんない?あんた、それくらいしか取りえないでしょ?」

『え、分かりました……』

赤ずきんは言いました

「それじゃあ、決まり!悪い狼には気おつけて?」

『はい、いってきます』

赤ずきんはワインとオノを持って

お婆ちゃんの居るお家まで歩き始めました

森は何本もの木が立っていて

迷いそうな雰囲気です

『もう、一層迷って欲しい……』

そう言って赤ずきんは呟きました

それと同時に怪しい影が赤ずきんの後を追っていました

それは、狼だったのです

狼は赤ずきんを見つけて

食べようと考えて居たのです

「うしし、そうだ!先回りしてその子の話を聞いてみよう」

狼は近道して、赤ずきんの前に来ました

「やあ、赤ずきん
こんな所で何をしてるんだい?」

『あら、狼さんこんにちは……これからお婆様の家に行くの』

「おやおや、それは大変だねー?」

『そうね……』

「そうだ、お婆ちゃんにお見舞いのお花をあげたらどうかな?きっと喜ぶよ?」

『いいえ……あんな人にはお花何て似合わない……』

「えっ……?」

『彼女には、制裁を与えなければ……あの人のせいでお母様も私の事をクズ扱い……もう、こんな生活嫌なの!』

「そうだね……じゃあ、一層その斧でお婆様を殺せば良いんじゃないかな?」

『ええ……最初っからそのつもりだったわ』

「そうだったの?」

『ねえ、貴方にも手伝って欲しいんだけど』

「え?」

『さあ、行くわよ』

赤ずきんは狼を連れてお婆ちゃんの家へ向かいました
/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp