第6章 ひらいて
シャワールームで、衛輔は気持ちを落ち着かせるべく熱めのお湯を浴びた。
(まずいだろあれは!)
スイムキャップを外し、髪にまとわりついた塩素を力ずくで洗い流す。
目に焼き付いた彼女の身体も振り落としたい気分だった。
(落ち着け。よく考えろ。最近いつ抜いた?先週?
てことは大分溜まってるじゃん。よし、溜まってたからだ。
そしてあいつはあの容姿だ。慣れてきたとはいえ、あの美少女の水着姿を目の前にして反応するのは男として仕方のないことだ。
俺があいつに何か特別な感情を持っているわけじゃない。)
衛輔はそう結論付けて、シャワールームを出た。