• テキストサイズ

【ハイキュー】ギフト

第6章 ひらいて


「しかし、こんな時期にリゾートホテルなんて、ちょっと季節はずれじゃね?」

海に面した大きな建物を目にして、衛輔は改めて言う。

夏なら海風も気持ちいいのだろうが、今は寒すぎる。

「そう言うなって。温泉あるからさ。」

「地下にプールもあるみたいよ。凪沙あとで泳ぎに行ったら?」

「うーん……。」

意気揚々とホテルに入って行く大人二人に対して、
凪沙と衛輔はテンションが上がらない。

「衛輔の学校、テスト終わった?」

「いや、まだ……ていうかもうすぐ。」

「うちも。部屋で勉強しよっかな。」

そう言って凪沙は持ってきたスクール鞄を持ち直した。

「凪沙って勉強できんの?」

「普通だよ。しかも、必死に勉強しての普通だからね。
手を抜いたら簡単に赤点。」

凪沙は肩をすくめた。

「まあ、凪沙の学校はうちよりレベル高そうだもんなー。」

「私立と公立で比べるのもどうなの。」

二人はゆっくりと親たちの後を歩いた。

「まあ、せっかくだし、おいしいもの食べて風呂入って満喫しようぜ。」

「あ、屋上に庭園の足湯があるらしいよ。そこ行きたい。」

先日の電話の時よりも元気な様子の凪沙に、衛輔はほっとする。

「じゃああとで行こうぜ。」

/ 188ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp