第22章 第二部 祝杯
ハロウィンパーティーにダンブルドアとスネイプが参加していなかったことなど、誰も気にも止めていなかった。
そして11月1日、異変は未明から起こっていた。
地下に寮のあるスリザリンとハッフルパフの生徒には無理な話だが、グリフィンドールとレイブンクローの一部――つまり早起きさん――は、やけに鳥が煩いことに気付いただろう。
夜間見回りの教授達の目を盗んでホグワーツ内を徘徊している者がいたならば、もしかしたら時期外れの流星群を目にしていたかもしれない。
ごく一部の生徒を覗いた大多数は朝食のために訪れた大広間で日刊預言者新聞を握りしめ、授業が全て休講になったことにも両手を上げて喜んだ。
その日は魔法界の歴史に残る。
ハリー・ポッターという男の子の名前と共に。