第7章 お祭り(五つ子)
【赤司】
「没収……」
「「「「「「あ!!」」」」」」
いっそ雑誌を没収した方が早かった。
なぜすぐ気づかなかったのか…
「征くん!!」
「返してよー」
「お前たちにはまだ10年早い」
さて、この雑誌をどうするか…
ビリッ!!―――
こうする。
「「「「「「あーー!!」」」」」」
美奈子と五つ子は声を揃えて叫んだ。
雑誌はビリビリの真っ二つ。
さよなら、黄瀬涼太…君には色々と感謝しているよ。
しかし、今の生活には邪魔だからね…
消えてもらうよ。
バサッ――――――
「あーあ…ボロボロっス」
五つ子たちはゴミ箱の中のボロボロになった雑誌を見つめていた。
「ふうー……………」
スッキリした。
これで満足だ。
「征くんー!!もう!!バカっ」
俺の気分は晴れたがしかし、また新たな問題が浮上してしまったのであった。